花園の記憶

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小さいころのえ 
色鉛筆 
お母さんが連れていってくれた花園
ヤマトたけるビックリマンのお面をかぶってそこにいるワンピースの私

ちいさいころ よく 
絵描きに自分はなると 思い込んでいて 
それは 今思うと 
おじいちゃんの影響で おじいちゃんは 
建築家だったのだけど 本当は絵を描きたくてよく絵をかいていた。描いていたのはそんなにみてないが、おじいちゃん、おばあちゃんのうちにいくと、花やくつろぐおばあちゃんの絵がはってあった 
庭には小さな池があり金魚が泳いでいた 
お菓子の箱に 紐とテープをつけて 画板をつくって
紙を何枚かといろ鉛筆を箱にいれて その頃 仙台駅の近くにすんでいて 庭
花園などに
いった 
絵をかきはじめた 
意識的にかいたのはそのころだ
しかし
意識だけ先走り 
何を描いたか全くおぼえていない 
ただ 花園のうつくしさに気後れして ビックリマンの仮面など してたのかもしれない 

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色鉛筆は好きだった 学校でみんながつかうようなものでなく
水で伸ばすと滲む色がはっとするような 濃さで何かもうそれだけでうっとりとするような軌跡ををのこす
もうその経験が自分に優越をくれる
小さなこにも
目にみえるかたちで はっとするものをくれた 
色鉛筆のはこが金属で出来ていて外国生らしく金色で色の名前がアルファベットでかいてあるなど 小さいころにはこの異国のかおりはときめいてしまい アカムラサキ なんとかバイオレットという色だろう そんな 怪しさには 魅力てきすぎ本当に手がおえなくなり 線をひいたり 色を塗りたいがためにえをかいたりしていた 
ほおづえついて画用紙に向かうのは楽しい 

おばあちゃんはよくお昼に蕎麦をだしてくれた。
紺色で模様が描かれたなにやき かわからないが 重厚な皿にもられたざるさばは 
美味しかった かならずのりがのっていた 
郵便やさんがそばをたべはじめたころきてよく玄関をたたいた 
顔が見えない郵便やさんをそうぞうしながらそばを食べた 

おじいちゃんは建築をしていたので 
斜めになる机や 定規 机用のほうき 図面が壁にはってあったりした。 

彫刻 ツボ おじいちゃんが暮らしのなかで作ったものが家にありそれは少しお洒落で恐ろしい仮面などは夜トイレにもいけないほどで ドキドキした 

縁側で 日差しがはいり おばあちゃんせんたくものを畳んだり梅干しをほしたり 
あの日差しは今も 覚えている