四番目の女の子

毎回
産後 寝たきりの生活をしていて本をよんでいて今回は 「マヤ文明」「 ゲゲゲの女房 」「空が分裂する」「身体の臨界点」「ルーザス 日本初の日本初の週刊青年漫画誌の誕生」
「サイエンス大図鑑 」
など種々雑多、大きな本から小さな本までパラパラとみていた

AbemaTVの格闘代理戦争3rdシーズンもはまった 女子格バンザイ!
産後なのに 赤ちゃん本人がいず
11月8日に生まれて、9日に入院した
気がつくと 二日に一回くらい 顔を見に行くような 生活になっていた
一週間は 全く外にいかず 本をよんで いたので
病院に いくのは
少し お出かけして
特別な人にあうような プレゼントをあけるような 気持ちで
行くのが ウキウキした
街も だんだんにクリスマスで イルミネーションやら 冬の装いで
街もときめいていた

とにかく 病院の中で我が子なのに 会いにいくというのも 素敵だった
消毒したり エプロンつけたり 家からかぞえると 電車もふくめ 12回もドアをくぐる、儀式がかっている、手をあらい消毒し ピンクのエプロンを装着する
中は温かく、白く、優しいリズムがながれていて心電図とかのピ、ピ、ピ、という音なのだが同じリズムなので眠くなるようなかんじだ、

若い女のひとばかりいて、なんとかちゃんはこっちで、今日はミルクをどのくらい飲みました…だの、酸素を少し与えてますが、明日からとれそうです素敵な名前ですが、お父さんがつけたんですか?など自分の子供なのに案内される。ミルクを座りながらあげている看護婦さんが笑顔で、今、体重はかりにいきますね!と何人ものまだ名前もない赤ちゃんの世話をしている。ここで、人生の最初の1ページを刻むあかちゃんは、真っ白なページのプロローグの前のページに、母親より最初に抱っこしてオムツかえてミルクをあげて泣けばきてくれたこの女の人達を覚えてないだろう、産まれる前の天国のような場所があったらこんなではないかと錯覚するような場所だった。赤ちゃんはそれぞれのスペースに高いベッド、たいがい何か管とかつけていて一人一人のスペースにモニターがそなえつけられていて、心電図やらなにかの数値を24時間刻んでいた。

そこには背負ってきた人生とかもなく何かこれから生に飛たっていくという
初々しさにあふれ、一層、抱っこしたり、顔をみるなど、なしくずしに産まれたらしていることの一つ一つ、オムツをかえるでも、印象的に残った。家は もう てにおえるような おえないような
幼稚園 や 会社は あるので まわりつづけ母親が きがつくと
汚いと思ったとこをひっくりかえし 掃除していた
ものが 増えていく
飯田くんが 畑で 野菜をとってきてくれる

ありがたいとおもいながらねっころがっていた
が赤ちゃん本人が不在で 何か足りない感じはあり

しかしそういうときほど 何か日常のあらがみえて掃除したり 仕事したりしていた
産後何日目か
違ううちにきてかってがわからない 母親が 幼稚園の準備やらねるじかんやら
とにかく たんたんとやるのよ
片付けがある
たくさんあらいものがあるときなんか やる気になってやってはダメ なんとなくはじめると なんとなく終わる とわけわかるようなわからないこつをいいだし たんたんとたんたんとと唱えていた
飯田くんも 私が
幼稚園のしたくしたり書類かいたりしているときに、たんたんとたんたんと、唱えていた
実際 いない赤ちゃんの心配は実感がわかないのかもしれない 生きててくれて 嬉しい
ノーテンキに待っていようと思ったり 心配したり 待ちくたびれたり
そわそわしてしまう 気もそぞろになってなにからしていいかわからなくなるからたんたんとという呪文が出てきたのかもしれない
子供たちは
おばあちゃんに 普段出来ないことを要求して甘えていた
あのお菓子がたべたい この絵本をよんでほしい 一緒にもっと砂場で遊ぼう
と甘い時間をすごしていた

四番目の女の子は
無菌な白い部屋から 突如、 三人の
子供、 おもちゃが転がり 落書きがあり
食べかすや 裸足であるいてきた 土や
泣き声 けんか どなりごえ 笑い声
ワイドショー 絵の具のある 場所にくる
生がそれこそ 押し寄せてくるだろう
色彩も 匂いも 音も 菌や 人間の心
感情

きっと また 産まれてきたように 押し寄せてくるものに
オギャアオギャア
泣くだろ
手におえない生で いいだろう
生に踊り、体中 楽しいのか 悲しいのか
いろいろ渦巻きながら 押し寄せてくるものを 手足をばたばたして受け入れたらいい
手におえないくらいの生がいい

二番めのこが 四番目の女の子の手術あとの チューブや
管 が 手足 口など
ぐるぐる巻きに ついてる写真を見て
「 スゴい!かっこいい!」
と 仮面ライダーとかと混同したようにいっていた
私も 何か がーとものが 集まってくる
赤ちゃんという あらわさ 無垢さ 生の象徴と 無機質に冷酷なまでのチューブとの対比が より 命をきわだたせ きれいにみえた 不謹慎だが、感情で見られなかった

待合室を出たところで一人のお父さんとすれ違った
スーツ姿で たんたんとしていた
「 昨日 入院したんですよ」
「うちは 1ヶ月くらい います NICU
からGCUにうつりました
産まれて次の日にきたから 最初の一週間あわず やっと意識がでて きました」
「うちは 産まれてすぐ 病院運ばれました」
たんたんと
すれ違い たしかな足取りで 病室に向かうのが 何故か印象に残った

白い窓口がある

産まれる前の場所
産まれるときの交差点が そこに横たわっている気がした