個人的なことだが
袋が好きだ
箱が好きだ
部屋が好きだ
きらいだが
好きだ
それは秘密をかくせるからだ
バックに使うものをしまうのではない
そのときの空気をしまうしまうにはものがいるよりしろとしてのそれらは触った瞬間に消えていく
だからそのまま
自分でもわすれるように
その鞄さえもうずもらせたい
黒
白黒で墨絵に今回いどんだが朱華会の二人は
墨絵にその濃淡で出す世界側からきたようなふたりで
自然界と人間でいうエロスみたいなとこを日常茶飯事にいったりきたりする
師匠みたいなふたりであた
袋をあけて時間がまた流れだす
遊びがはじまる
哀しみにしてゆだねる
黒をつくっている
黒子
無
間のひと
黒というものをおろすのにどれだけのエネルギーがいるのか?
本当にうつけしいひとにささげれもの
黒を焦がして乾かして
より黒を集めていく
稜線
枝の持つ
影
それらが落とす影
網の布が影
移り変わる影にみえてくる
直視してはならないもの
それらが宿る時間場所を
ふすまごしに
魅せられている
覗いてるようにおもわれたが覗かされるように仕向けられた誘惑なのだ
その黒さを増す
美しさに呪われた者
自然といってしまうとそれまでなのだが野性のものだがそれ以上に影で必要にその黒さを煮詰めている後ろめたいような
いけないことをしている秘密を洩らさぬように息をしている者たち
盗す人のような美しさが二人にはあった
バラの花は花をおとした
美で
おとしたときに完成される
何事もはっさないまま
ただきょうたん
花は捧げらないことで花
の命は永遠に誰のものでもないようであり
ばらのかなしさ
たべし
自然の死神
大地の母のようなものに捧げる花などないのかもしれないようにもみえる
二人はお互いにお互いの美しさに 遠慮するように
黒子になりあう
しかし 影にまわればまわるほど
光のなかでは
影がめだつ
ぼくはいる
という存在をしながら
枝の稜線に消え去る
声しかない存在と
バラをかくした右手と
服のなかの暗闇は繋がっている
誰でもない置き去りにされた裸体と
名前のないイタズラが
光のなかただキラキラ光っていた
二人の狡猾さに
私は言葉を失った
朱華会は、2021年12月23日に、
飯田知子個展『花鳥風月Vol.1』(2021年12月17日(金)から12月24日(金))において、ギャラリーブロッケンで開催したイベントです。
朱魅(あけみ)
元ストリッパー(踊り子) 引退後の現在は 各種イベント、フロアーショー、演劇舞台、美術モデル等 演劇、芝居の時の名前は 藍朱魅(あい.あけみ)
Twitterアカウント @cook_black
Instagram(朱魅) akemi_uzuki
Instagram(藍朱魅) akemi.ai.0429
今井蒼泉 IMAI So-sen
いけばな龍生派家元教授。DJやミュージシャン、ダンサー、現代美術アーティストなどジャンルを越えてのコラボレーションによるライブパフォーマンスを始め、クラブイベントでのデコレーション、陶芸家とのインスタレーション展などの活動を展開。2008年より東京都認定大道芸資格ヘブンアーティストにいけばな分野から初の登録。劇舞踊集団「奇天烈月光団」や、詩と音楽と演劇をミックスした「プロジェクトなづき」のメンバーとしても活動。
http://www.so-sen.net/
https://www.facebook.com/ikebana.sosen/