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吹きだまりというと、曇り空、そして、少し都会の灰色に分厚いコンクリート、ベニヤいた、ペンキにぬられた看板、陰以上に何か薄汚い痩せた木に木枯らしがふき、アスファルトの道のはし、コンクリートの排水口ちかくで、落ち葉が木屑やガムの紙、タバコの吸殻とともに巻き上がり、
しかし、あっちにいったりこっちにいきつつ、だいたい排水口のようなところ近くを行ったり、来たりしているイメージだ。
しかし、これが神楽坂にある劇団の名前だ!
精鋭ぞろいとかでなく吹きだまりという言葉が
吹きたまってかきあつめられたもの、
そしてぬけていけないデッドスポットなイメージがある
どちらかというとマイナスな言葉からイメージすると
物事、プラスかマイナスか
関係なければ、しかし、吹いてくうちによりあつめられて溜まり場になった場所とはなにかひそんでいそうだし、新たな起爆剤になる切り札を持ってそうだ
偉そうでないそして風のような身軽さが
謙虚で役者的なのかもしれない
人間関係のようなものかもしれない
意図したものでなく、そうよせられてたまってる、自分のやる気や意思だけでそこにいるかんじでなく、その場からぬけれないかんじもいい
好きな名前だ
風なのにじめじめと少しウェットだ
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戸をあけると、目一杯、けいこばの板、床と古い暗幕に使われる分厚くふわふわのカーテン、かがみ、無駄がない、床板の冷たさをおもいだす
舞台の上にいる
ようだ
吹きだまりは神楽坂にある劇団で、大島さんと峰岸さんでやっている
私が18さくらいなときにはあった。場所は神楽坂、そこにがあり
そのころまわりみちするが「ひとりしばいナイト」というイベントがありKさんというひとの紹介で人が足らずにそのイベントに参加した。「五分なんかやればいいんだよ」
劇なんてやってないのに安易だった。といいたいのにそうではなかった、一度やったことがあった
、
劇団エグリンというところの塩化ビニールというのに出た、
しかし、役名はない通行人だ、
長テーブルがひかれ
演出家、脚本家がいた、二人とも威厳があり、難しい顔をしたりしていい意味で怖いところもあった
行くと、みなストレッチしたりウォーミングアップして
毎日歩きかたを五時間くらいしてたきがする
二人が首をかしげたりたばこがたまりかっこよかった
とにかく一生懸命やった
主演のひとなんてはなしかけられない
Kさんは体がやらかく踊りもすらすらやれ、時々しか来なかったが
ヒロイン役をやっていた
たまたまムサビ、同じ大学のえんで、連絡をとるようになった。
中野のアクトレ というところで公演があり
どきどきしながらやった
だんだんに 通行人は通行人ノママなんだが ひとりごとをいうやくのかたの 傘をうばいとり 折る
しかも うなだれて泣き怒り かさをおる
とこまでいく エネルギーを持っていて
デビューだ
赤いライトがあたり
大きく場面転換、
ノイローゼ的になる
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あとおぼえてるのはひとりのなかにふたりいて白いブラウス、電灯をとりかえる
主人公、越田さん
踊ったり、それからまた エグリンの稽古に一度いったことがあった
先にいってくれ
私は 足がいたいんだよう
という 男女のはなしがはじまる台本で
分倍河原とかあのへん
気がとおくなる
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多分 覚えていないがそこでれんらくをとったKさんが紹介してくれた
でかなりとおまわりしたが、ひとり芝居ナイトに出ることになった。
エグリントンでしゃべるやくではなかったからかまた 通行人をやった
大きなのっぽの古時計をうたいながらでてきて
悲しくなって泣いて座って
舞台をさる
だれがみてくれるものか、そそくさ劇場をあとにしようとすると、
劇場の暗闇の中、お釈迦様のようにまぶしい顔がはなしかけてきてくれた。
大島さんが名刺をくれた。ふきだまりの大島さんがみていてくれて泣ける人だと思ったらしく
テレビ「試してがってん」で
劇団いんは こんなになける という絵が欲しかったみたいで呼ばれたが
全く何もほとんどなかないでつかいものにならず吹きだまりをあとにした
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それが演劇 吹きだまとの出会いだった
その時の記事が
これだ
その直後 なんどかでて どう持ち帰ってやればいいかわからなかった