運命を感じた一瞬

1か月以上、人と会っていないはずなのに、結構、濃密なコミュニケーションができているように感じています。
ほとんど家族と過ごしている。毎日のルーティンがありながら、少しづつ違う日々があることを噛みしめる時間がある。
そして、いままで触れなかった本を読む。読書のスピードも落ちていて、だけど、その分、内容が染み渡る感じがする。

畑をかりておいてよかった。人はいるが、それぞれの畑で耕したり、種を植えたり、雑草を抜いたりしている。たまに、野菜をもらったり、つぎの野菜の計画を話したりする。距離はいつもよりは離れるが、すこし声を大きくすれば聞こえるし、いつも気持ちよく風が抜ける高台。

カブトムシの幼虫を畑仲間のおじさんからもらい、笑顔で去る後ろ姿。

気の合う人たちで会い、会釈し、世間話をする。

日常には運命を感じないけど、日常は、あのときの運命を感じた一瞬にある。

だから、ぼくは日々、舞踏や芸術のことを考え、新しいことをしようとしていて、そして、もがくのだ。

それは、あのころから何も変わらず、アプローチが変わるだけだ。