加藤義郎展 6月10日~15日へ 銀座8丁目にあるギャラリーGK 行った。
ブランド店が立ち並ぶ銀座にはギャラリーも多くある。
知っているギャラリーもあるが、知り合い以外のものには入りづらい。買わないからとかじゃなく、どうもそういう空気ではないから、つまり、ギャラリーにそういう入りづらさがあるのか、こちら側か、あるいは、それ以外の理由かわからないが、そうなのだ。
加藤義郎さんとは、横浜のノー・ウォー展でお会いして、数年前に一度個展へ行き、その後、飲みに連れていっていただいた。
ノー・ウォー展 のときに、「戦争」についてはなし、ぼくの戦争について考えをお話しした。
「戦争反対」ではないのではないか。
「戦争をなくす」ことがわれわれの希望であるのではないか。
加藤義郎さんは、金槌流と称して、鉄板を金づちでたたいたり、廃棄物をたたいたりして、身体から作品をつくっている。
金槌流をしていて、つぎに向かったのが木片を削り組み合わせて、やすりで仕上げる作品を制作して、今回の展示はこの作品群だ。
幾何学的に組み合わせているが、よくみると自然物特有のズレがある。そして、機械をつかってつくっていないので、張り付けたところや組み合わせたつなぎめにズレがある。
違和感や引っかかりは、
素通りできない。
そこに妙美がうまれる。
ズレが面白いのだ。
それはぼくの作る物とつながるし、
わたしの興味のあるものは、そこで。
ちゃんと作ってあって、そこのズレのシンフォニーにうっとりとしてしまう。