日本アンデパンダン展(2004年)

2004年3月7日
日本アンデパンダン展
photo by 小沢吉一

March 7, 2004
 “Nihon Independent Exhibition”  
photo by Yoshikazu Ozawa

日本アンデパンダン展 “Nihon Independent Exhibition”. 日本美術会が主催する無審査・自由出品制の公募展。
パフォーマンス部門で踊った。だが、そもそもアンデパンダン展とは何かと考え、むしろ、その展覧会の外のほうが大切で、外に出て踊り、展覧会場へ連れてくることを目的に踊った。
つまり、美術や舞踏を知らない人にこそみてもらいたい。そして、それがむしろ芸術の本質そのものなのではないか、と。当時の僕は考えていた。


当時のぼくは、衣装もこだわりがあり、おどろおどろしく絆創膏を全身に貼り、新聞紙の兜をかぶった。
イメージしたものは、傷を負った子ども、大人になりきれずになくなった子ども、また、傷口を絆創膏で覆うのは、自分のダメなところ悪い所を隠すという行為と、全身傷だらけなことをさらす行為の裏表のメタファーを考えた。
当時の僕は、戦争と心理的なものをストレートに衣装へ反映していた。

野外なので当時の人々の様子もうつっているし、上野公園をこんな格好で踊り、歩いていた。当時も注意されたけど、今はもっと厳しくなっている。これから更に厳しくなるだろう。