どんぶらこ02

「いってくる」

手に何か握りしめられた。飯田くんと花上さんはどんぶらこ

川にいってしまった

このあと、いちじかんくらいは会えない

川をながれている

手の中をのぞくと2000円があった

「(*´ω`*)(*´ω`*)(*´ω`*)」

命懸けだ

もうパフォーマンスというより川を流され身をまかす

行をする聖人を見送るようだ。

どんぶらこ どんぶらこ

死体のように流れるそうだ

戦争中

たくさんの死体が川を流れたそうだ

死体とはこんな

お腹にこがいたためもあり命には敏感で

命懸けだとひやひやしていた

どんぶらこというより実際はさー

、だーとかひょーっとすーと流れる、どんぶらこ、みたいな摩擦感はない

木でも、モノでもすーとおなじように流れていく。相手は川なので身をまかせる

観客がそれにつづき

ぞろぞろ

最後は 電車にのり 橋の下をみる

豆粒ほどもないように小さな二人がみえる 動いている

顕微鏡をのぞいてるような感覚で

オペラグラスをもってきてるひともいた

電車の中から

オレンジのうきわと花上さんの装備

が動いているのが確認できた

川を流れてきた

というとモーセを思い出した

出エジプト、そのあと神に石板をさずけられる人物で

超人的な力を秘めている

そのモーセは、モーセを探す王から逃れるため、あかちゃんのときに川に

捨てられ、また拾われる

荒川のモーセ゛としよう。

アジール

漂泊

川には漂泊してきたもねたちが岸辺にうちあげられて展示ぶつのようにある

風化して、

もう別のものになりすぎてゴミと馬鹿にできない

マルセ太郎の

記憶は弱者にあり

ということばと、「泥の河」をおもいだす。流されてたもの、排除されてきたものだ

社会的でない

歯車のなれないもの

流れてきたとはいうが、流されたものだ

そして、境界線には

流してきたものたちがいる

日本では水に流す

という

流されたものは消えない、形をかえる

カッパになったり

モーセも救世主、救世主は社会にくみこまれていない

ひるこ

ひるこは遊女にまつられたとか、

濁った川にひるこがいる

濁りは遊郭の壁のようだ

社会のへき、きわ

きわにいる

どちらでもない漂泊しゃ

濁っ川は遊女の優しさのような

文句もいえず、ゆるしながら流れる

ひるこ、生きるのにながされてしまうもの、

ゴミや岸辺にあつめられたり、散らばりながら浮かんでる

それと等価に浮かぶ

つい

ぬるくする

モーセ

赤ん坊のときに流れてきたのも、川には

色んなものも流れているが

優しさ

温度差

肌あるかり酸性

チョウドイイはちょうどもよくない

自発性

ちょっとのなにかが動かす

なまぬるく優しい

優しいと汚い

ゆるしあうというのはあかのなかでおきる お互い少しずれているから

おもいばかる、温度差、でもそれがなかったら思いやらない、完璧のなかに優しくする余地はない

完璧さが優しさなのかもしれないが、

コミュニケーションがない

ミルクをつくる

あつい

じゃあふーふするね

みたいな

まどろこしいやりとりがない

ため息混じりに

ふうとからだの力がぬけ

川が流れる

対岸にビルがあったり 芝生かあったり

水が流れる

死者か 流れる

かわらにすむ

くかいじょうつ

たれながされる

浄土

あしがいたい

ぬるぬると なにがわからない水

手放した

くらくらする

水がつめたい

放心する

空がみえる

流れてく

どんぶらこ

どんぶらこ

隣を見れば死者が笑ってる

 逃げてきたひとがはしのしたにいる

橋から 泣いた あのこなみだが流れる